一匹狼と無邪気なワンコ
「ちょっと寝るから起こしてねーおやすみー」
そう言って清潔な布団にもぐりこみ、顔の半分まで掛け布団をかける。
そのうち息苦しくなるんだけど、でもこれがなんとも心地いい。
今日は恥ずかしい姿をセンセに見せちゃったけど、でもなんかすっきりしてる。
そして少しだけど自分と向き合えた。
センセのお蔭――なんて面と向かっては言えないけど。
もしあの話が本当なら、俺は時間をかけてでも狼の闇と向き合ってやりたい。