一匹狼と無邪気なワンコ

「お前の方こそ、難しい。というか変な奴」


「アハハッ! 率直すぎ!!」

  
 少し焦げた卵焼きを掴み、俺は心の底から笑った。


 こんだけストレートに言う奴、そうそう居ないだろ?
  


「なぜ俺に構う?」


「だからぁ~何度も言わせないでね。面倒くさいって」


 すると彼は急にマジメな顔付きになった。


 周りの空気が一気に変わるほどの真剣な眼差しに、俺は同性ながら酔いしれそうだった。

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