一匹狼と無邪気なワンコ

 一眠りした後、昼休みを告げるチャイムで目が覚める。


 俺の周りにほのかに香るこのニオイ……きっとセンセは何度かこっそりキスしに来たんだと思う。


「あら、やっと起きた?」


「ねぇ~。今日はもうダメとか言ってなかったー?」


 目を擦りながら問いかける。


 ダメだ、まだまだ寝足りない……しかし寝ても寝ても背は伸びない。

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