愛なんて無かった

あたしの瞳にはきっとリクの顔が映っている。



思いとは裏腹に視線は逸らせない。



ねぇ、リクにはこんなあたしの表情はどう見えてるのかな?


今、あたしはどんな顔して笑ってる?




怖くて聞けないからそのまま言えない言葉を飲み込んだ。



「…ほら」


そう言ってあたしの手を掴むとお風呂場に引っ張っていく。


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