電車の2人
「ホントだよ。これって、一目惚れってやつ?」
「何だよそれ、冗談だろ?」
「冗談じゃないよ!本気だもん」
何だよ、ほんとに・・・。
早く電車来ないかな・・。

<まもなく2番先に列車が参ります。危ないですから、黄色い線までお下がりください>

やっと来た~!!
もうこの女に会う事ってないんじゃねぇの?

なら、名前なんか教えるんじゃなかったよ・・・。
って、この女も同じ電車かよ・・・。

「電車一緒だね。席となりにしよ?」
「は?そんなのヤダよ。俺、あっち行くから。」
「えー。ひどいよぉ・・」

この女はそういったけど、俺は2つ前の車両に移った。
俺は、恋愛なんか興味ないし、彼女も女友達もいない。
その前にいらない・・。

いくら俺のことを好きって言ったって、
俺が納得するわけがない。
俺に告白なんてしたって、
返ってくる言葉は1つ・・。
「ごめん」
ただそれだけだから。
俺に告白する意味なんてない。

俺は、好きな人なんかいない。
誰がなんと言おうと、恋はしない・・。

俺は、男友達で十分だ。
俺の親友とか、友達が、
もし彼女を作ったとしても、
「彼女作れよ」
なんて誘いもあるとしても、
絶対断る。

俺は、恋なんてしない!
彼女なんかいらないんだ!

恋愛なんて、馬鹿げてる。
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