先輩と俺の関係




「ふぇっ、うっく…」

どうしよう、涙が止まらない。もうすぐ、彼が戻ってくる。


泣き止もうと必死に我慢していると、ドアが開いた。


「…先輩……」

泣いている私を、彼は抱きしめてくれた。

『れ、んっ…』

その時だった

隣の部屋から、蓮を呼ぶ菜美の甘い声が聞こえたのは。


すると、一気に涙が出て、彼の服が涙でびしょびしょになってしまった。

「服…ゴメンね」


泣いた後、申し訳なくなり謝ると
「先輩の為ならいいよ」
彼はそう言って私の頭を撫でた。





< 11 / 87 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop