先輩と俺の関係
「…ごめん」
「そっか、そんなに好きなんだ」
パッと離れ、ごろんと横になった。
「…鈴は、さ…?」
「うん」
「なんで、私に浮気しようなんて言ったの?」
「……」
質問してみると、鈴は天井を見て、目を細めた。
「…そんなの、沙羅が好きだからだよ」
「え…?」
「好きだから、ずっと見てた」
ギュウと抱きしめられ、耳元で好きと囁かれた。
…熱い
顔が熱い
「な、んで…」
「兄貴が彼女いるけど浮気してるって一回聞いてね。その子の名前聞いたら沙羅だった。」
「……」
「沙羅って、優しいでしょ。その優しさがダメなんだよ」
「どういう…?」
何がなんださっぱりわからず首を傾げ鈴を見る。