先輩と俺の関係
「な、んで…」
多分、“なんでそんな事聞くの?”って聞きたいんだと思う。
けど、動揺して言葉が出ない。
「昨日、ちゃんと寝れた?」
「…ね、寝れたよ」
少し間が空き噛んだって、事はやっぱり寝れてないんだ。
「――沙羅って、嘘付けないよね」
「……」
睨まれた。けど、怖くない。いや、逆に可愛い
「ま、いいや。朝ご飯できた?」
ニコッと笑顔を向けると、眉に皺をよせ見られた。
「ほら、貸して。すっげーうまそう」
皿をテーブルに運び、セッティングする。
「ありがとう」
ポソリと呟いた声が聞こえた。