先輩と俺の関係



「な、んで…」

多分、“なんでそんな事聞くの?”って聞きたいんだと思う。

けど、動揺して言葉が出ない。

「昨日、ちゃんと寝れた?」

「…ね、寝れたよ」

少し間が空き噛んだって、事はやっぱり寝れてないんだ。


「――沙羅って、嘘付けないよね」

「……」

睨まれた。けど、怖くない。いや、逆に可愛い


「ま、いいや。朝ご飯できた?」

ニコッと笑顔を向けると、眉に皺をよせ見られた。

「ほら、貸して。すっげーうまそう」


皿をテーブルに運び、セッティングする。

「ありがとう」

ポソリと呟いた声が聞こえた。




< 25 / 87 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop