先輩と俺の関係



「沙羅は俺のモノですから、手ぇ出さないで下さいね…♪」

先輩は黙り込み、眉をひそめた。

「あ、もう1時限目終わりますね。俺行きます」


ドアに手を掛けると

「――待てよ」

先輩に引き止められた。


「なんですか?」

ニコッと返すと先輩は、真顔で近づいてきた。

「取られたら、取り返す。“四角関係”でもな」


“四角関係”
俺達は、“三角関係”ではなく、“四角関係”。

ライバルが1人多いのだ。




< 31 / 87 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop