先輩と俺の関係
「もうっ!沙羅の事だから自分が悪いとか思ってるんでしょ!」
香は、両肩をガシッと掴まれ、横に揺さぶる。
「そんなんだから、男子が可哀想なんだよ!」
男子…!?
なんで、男子が出てきた…?
「この鈍感女っ!」
べえっと舌をだし香は自分の席に戻った。
……はぁ。
騒がしい奴だなぁ
「沙羅、あいつが言った事は気にするな」
後ろにいた男子がボンと私の肩に手を置いた。
するとー…
「俺のに触んな」
「はぁ…!?」
男子の手を払いのけ、それだけ言って蓮は教室を出た。
「…ゴメンね」
はぁとため息をつき、男子に謝ると「いいよ、いいよ」と言って机に顔を伏せてしまった。