先輩と俺の関係
……はぁ。冷たい
びしょびしょになったYシャツを脱ぎ、グッと絞る。すると、Yシャツからは、水が大量に流れてきた。
脱いだYシャツのシワを伸ばし袖に腕を通す。
「…冷た……」
スカートからは水が垂れ、頭は濡れ髪からは雫が落ちる。
はぁと溜め息をついた時、ドアの向こうから香の声がした。
「沙羅!大丈夫!?」
ドアの前に置かれた物をどかしドアを勢いよくあけた香。
「こんなにびしょびしょになって!許さないんだから!」
菜美達への殺意丸出しで、私を抱きしめた。
こ、怖いっす香さん…。