先輩と俺の関係
昼休み、菜美達をしばき疲れたから保健室に向かった。中から、良く聞き慣れた声が2つ
ドアを開けると、中には香と鈴。それからー…
――沙羅がいた。
会いたかった沙羅が目の前にいる。どうしよう、無性に触りたい。
そこをグッと堪え、奥のベッドへと向かった。
「どいて」
「兄貴」
鈴が俺を睨みつけてくるが、無視。
「蓮くん…!」
香の怒鳴り声が聞こえた。
「なんだよ」
「沙羅と別れて!」
「は?」
“別れて”?別れる訳ねーだろ。俺が沙羅から離れる訳がねー。
「いいから、どけ」
「沙羅は俺の事好き?」
完全に俺の言葉を無視し、鈴は沙羅に問う。沙羅が鈴に好きなんか言う訳ー…
「好きだよ」
沙羅は、ニコッと笑い鈴にそう答えた。
その瞬間、俺の中で何かが音を立て崩れた。