先輩と俺の関係
記憶を辿っても出てこない。でもー……
「なんで鈴なんだろうね?俺だってずっと見てたのにね?」
意味深な事を言って、琉生くんは私の顎をクイッと人差し指で持ち上げた。
そして、チュッと軽く頬にキスをした。
「…あ、の……」
ビックリして声が途切れ途切れになり、口をパクパクさせると
「かわいい。鈴に怒られちゃうから今日はここで我慢するね?」
毎回、最後が疑問系の琉生くん。とこれで、ここはどこ?
「ゴメンね、こんな事して。これからは、堂々とするかね」
ニコッと笑い、琉生くんは私の体を起こしながら言った。