先輩と俺の関係
「先輩、また明日」
私を家の前まで送ってくれた琉生くんは、さよならと言って元きた道を戻っていった。
「た、ただいまぁ」
玄関のドアを開け、言うとリビングから走る足音がした。そして、リビングのドアが開き中から出てきたのは鈴。
「どこ行ってたの!?電話繋がんないし、メール返って来ないし。心配したんだからな!?」
「はぃ…」
リビングに入るほんの数秒でこれだけ怒られた私。こ、怖い……
「何してたの?」
私がソファーに座ると、鈴は飲み物の入ったコップを渡してくれた。それを受け取りひと息つくとそう問われた。
「え?…あぁ、ちょっと、ね」