先輩と俺の関係
イヤな弟を持ったもんだな。(お前もな)
沙羅を諦めろ!なんてムリな問題に決まってる。
俺は出会った時からずっと好きなんだから。鈴はどうだか知らねーけど、俺は片思いだったんだよ。
「女好きって病気だなー」
「そうね、病気よね。特にアンタは」
「はっ?」
俺の独り言に割り込んできた奴は、沙羅の友達の香。
「沙羅は今、鈴が好きなのよ。アンタの入る隙はないわ」
ズバッと言われ、心は以外にもズタズタに。俺って心よえーんだよ。
しかも、香に言われると尚更傷付くな。マジいてーわ。
「何、俺のガラスのハートが今の一言で散りになりました。オーラ出してんのよ」
ギロッと睨まれその一言。グサリ。……はは、結構きたぞこれは。
俺、立ち直れねーかも。
「大丈夫よ、アンタ立ち直り早いから。どうせ、沙羅と別れた時だって、軽く考えて他の女と遊んでたんでしょ」
う゛っ……それは、沙羅だって俺の事が好きだから大丈夫だと思って………
「浮気だったはずなのにねー、アンタと別れてカップルね、あの2人。鈴くんは沙羅一筋で浮気しないから安心だわ」