先輩と俺の関係




「返してよ」

「ヤダ」

「だから、ガキかっての」

ギロッと睨めば睨み返してきた兄貴。

だが、すぐに俺は睨むのを辞めた。

別に怖くない

ただ、俺を見る紗羅が怯えてたからだ。


「まぁまぁ……ケンカはよしなって」

途中口を挟んできた魁先輩を兄貴は睨み、紗羅を放して俺の元へと歩み寄ってきた。





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