先輩と俺の関係
おでかけ
「ねぇ、鈴。ここじゃなんだから、外出ようよ。」
私達は、蓮の部屋の前でやり取りをしていた。
だとすると、蓮が聞いている。
蓮が悪いけど、こんな話を聞かせたら、可哀想だ。
「そうだね。あ、デートしようよ。」
ニコッと笑って、鈴は私の手を取り階段を降りる。
私はその後を着いて行く。
――キィ
上からドアの開く音が聞こえれば、蓮が泣きそうに。いや、泣いたんだ。上から、私達を見つめていた。
「兄貴のこと。まだ、loveで好きなんでしょ?いいよ、隠さないで。」