先輩と俺の関係
「うん…ごめんね、鈴。」
「いいよ。俺も悪かった。」
どこへ行くでもなく、適当に歩きながら話す。
「俺の方が、兄貴より想われてるよね?」
「うん。鈴は7で蓮は3だよ。」
ギュッと手に力を加えると、鈴は口元を緩めた。
「じゃあ、安心だね。残りの3も頑張るよ。」
鈴の、微笑み、頭を撫でてくる仕草が堪らなく好きだ。
「私、鈴に酷いことばっかしてるね。」
「ん?俺は気にしてない。寧ろ、俺がしたくてしてるんだから。」