hikari【短編集】
私がそう呼ぶと、かーくんは素早くパソコンからこっちに視線を移した。
じー…っと見られるから、私は思わず視線を反らす。
しかも今は、私の特別に好きなメガネ姿だし──
ヤバイよ……
ドキドキしてきた。
「……希がそう言うなら、自分で考えよ〜っと♪」
そんな私を他所に、かーくんはなんだか機嫌よさそうにそう言った。
あれ……?
効いたのかな…さっきの。
「かーくん…」
「ん〜?」
「それ終わるまで……ずっとここにいていい?」
忙しいのはわかってる。
だから邪魔はしない。
けど……
最近私が先に寝ちゃうのがほとんどだから、今日は…一緒にいたいと思った。
仕事してるかーくんも…
大好きだし。