hikari【短編集】
「別にいいけど……まだだいぶかかるぞ?」
「……いいの。」
私はそう答えて、かーくんの肩にそっと頭を乗せた。
「ねぇ、かーくん。先生やってて……楽しい?」
「…うん。まぁ、大変なことも多いけど……やりがいはある仕事だな。」
教師という仕事は、なるのも大変だし、なってからも大変なんだと聞いた。
かーくんは割と早い段階で採用試験に受かったみたいだけど……
その倍率が一番高いのがかーくんの社会科で、とんでもない倍率の時もあったらしい。
すごい……よね。
「希……」
「…んんっ、」
「眠いなら寝ろよ…俺は気にしないでいいから。」
「や……だ。」
なんか…
急に眠くなってきた。
「……よし。じゃあ今日は、これで終わり!」