hikari【短編集】
え……?
「まだテストまで日数あるしな……今日問題作りサボっても大丈夫だろ!」
そう言って、かーくんはパソコンの電源を落とした。
「……とか言わなきゃ、希が無理するだろ?」
かーくん……
「本当にいいの…?」
「いいよ。俺も眠いし……そうだ!今回のテスト、簡単なのにしようかな〜?そしたら問題作るのも楽だし、生徒も喜ぶし……ま、緑川先生には怒られるだろうけど。」
笑いながらそう言ってるかーくんからは、危機感は全く感じられなかった。
緑川先生に怒られることなんて…本当にどうでもいいと思ってるみたい。
「じゃ、明日から頑張ろ〜!」
前向きなかーくん…
「希も、明日も朝早いんだから…もう寝よう。」
「……うん。」
そうして私たちは、久しぶりに一緒に寝た。