hikari【短編集】
それから数時間後──
「…………」
一度は眠りについた私だったけど、何故だか目を覚ましてしまった。
少し上を見ると…
かーくんの寝顔がある。
今の私は、寝ているかーくんに抱きしめられた状態だ。
…可愛い。
なんて言ったら、かーくんは絶対怒るだろうな─
「お疲れ様……先生。」
小さく呟いてみる。
もちろん、寝ているかーくんが目を覚ます気配はない。
やっぱり…疲れてたんだろうか、よく眠ってる。
私はそんなかーくんの胸に顔を埋め、ギュッと抱きついた。
「…愛してる。」
また小さく呟いて、私はかーくんの温もりを感じながら再び眠りについた。
かーくん…
私は、先生をしてるあなたが大好きだよ?
でも…
無理だけはしないでね。
もうダメだって思ったら、私に頼って欲しい。
これからもずっと…
側にいるから──
―END―