hikari【短編集】
「ただいまー!」
数時間後…
電話で言った通り、一真さんは早く帰って来てくれた。
今は16時を少し回ったところ。
「おかえりっ!」
やっと会えたのが嬉しくて、私は出迎えに行ってそのまま一真さんに抱きついた。
「お、おい、希……」
「今日はいつもより早いね?」
まだ離れたくなくて、抱きついたまま話しかけたから、自分より背の高い一真さんを見上げる形になる。
「……っ///ぶ、部活…他の顧問の先生に……任せてきたし、しっ…仕事も終わったからなっ!!」
何故か動揺する一真さん。
目が…泳いでる。
「そっかぁ……」
いつもより早く帰って来た理由を聞き、私はまた一真さんの胸に顔を埋める。
う〜ん…
やっぱり好き♪
「の、希……?」
「…んん?なぁに?」
「あの…っ、今日は…えらく、大胆…なんだな?」
大胆…?私が?
「だって……会いたかったんだもんっ♪」