hikari【短編集】
「うん、いいよ。でも茉央、ばぁばの言うことちゃんと聞いて、本当にいい子にするんだよ?わかった?」
『はーい!!』
いい返事!
「じゃあ…ごめん。よろしくね、お母さん。」
『わかったわ。一真くんにもよろしくね!じゃ。』
やったー!
これで今日は一真さんと2人だ♪
…なんて、母親らしくないことを思い、私は心の中でガッツポーズをした。
「何の電話?」
電話を切った後、玄関にいた一真さんが私の隣に来てそう言った。
「ん?お母さんから。茉央たち…今日向こうに泊まるって。」
「えぇ?!」
何驚いてんの…?
茉央たちのお泊まりなんて、初めてじゃないのに…
「一真さん…?」
「…え?あ…いやぁ〜、何でも。そ、そうか…茉央たち、お泊まりかぁ……」
「嫌…?」
なんとなく…
そう思ったから聞いてみた。