hikari【短編集】
佳純とは…陽翔の彼女。
こいつが珍しく(?)一目惚れした相手で、2人が付き合うようになるまで俺が仲を取り持ってやった。
だから佳純ちゃんは俺のことを知ってるし、希や茉央、結愛とも会ったことがある。
なんだ…
コレ、佳純ちゃんからだったのか──
「一真さぁ……」
「ん?」
引ったく……っ、貰った包みを机の上に置いた直後、陽翔がノートパソコンを閉じて言った。
「まさか……ソレ、俺からだと思った?」
…………
「何も言わないってことは……そうなんだ。」
弁解の余地もないので、俺は小さく頷いた。
「あり得ねー……」
大抵のことは笑い飛ばす陽翔にドン引きされた─
まぁ……仕方ない、か。
「…どうせ一真のことだから、今朝希ちゃんにチョコ貰えなくていじけてんだろー?」