hikari【短編集】



「………」



思わず笑みが溢れる。



今朝のアレは演技か…
すっかり騙された。



落ち込んでた気分も、これで嘘のように急上昇。



ずっと愛してる……か。
それは俺のセリフだ。



そう思いながら紙をポケットにしまい、今度は包みのラッピングを取る。



中の箱を開けると、そこにはトリュフチョコが数個入っていた。



形が少々歪なものもあるが、そんなのは全然気にならない。



むしろ、その方が手作り感があるし、愛情も伝わって来る。



「…ありがとう。」



小さく呟いて、1つ食べてみると、俺好みの味が口いっぱいに広がった。



希の愛が詰まった本命チョコは……すごく美味い。



青空の下、俺は帰ったら希に何をしてやろうかと考えながらまた笑みを浮かべた。









―END―






★遅くなりましたが、読者の皆様へ、愛を込めて……ハッピーバレンタイン(^^)★








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