hikari【短編集】
「茉央……パパ、行ったよ。」
その言葉を合図に、僕はママの胸から顔を上げる。
「本当にどうしたの?」
パパを避けるようなことをする僕が心配なのか、ママは不安そうな顔をしている。
「茉央…ママにお話し出来る?」
「…うん。」
ママは頷いた僕の頭を撫でて、だっこして僕の部屋まで連れて来てくれた。
それで、ママと2人でベッドの上に座った。
「言ってごらん、茉央。」
ママは僕の背中をトントンと、優しく叩いてくれた。
それが気持ち良くて、僕はママに寄り掛かる。
そして……
今思ってることを全部話した。