hikari【短編集】



まぁ…あながち間違ってもないので否定出来ない。



「そう言う杉田センセーは?最近どーなんだよ?」



悔しい気持ちを抑えながら、俺は皮肉っぽくそう言って話題を変えた。



「…別に。これと言って変わったこともないよ。ま、今の担当はお前らの学年よりちょっとやんちゃな奴が多いぐらいかな?」



淡々と言った杉田は、自分のコーヒーとクッキーの乗った皿を持ち、俺の向かいに座った。



そして無言でクッキーを俺の目の前に差し出し、食べれば?と目で訴えてくる。



俺はそんな杉田に軽く頷いてからクッキーをもらう。



「お前、バスケは?」



「んー?続けてるよ。入ってるサークル、バスケだし。」



バスケは、俺と杉田の唯一の共通点と言っていい。



いや……
それもそろそろ変わるな─






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