hikari【短編集】
俺も大学3年だ。
進路は…ほぼ決まった。
「ところで…お前さ、大学出たら何になんの?」
「…さぁ〜ね〜?」
しかし、『まだ』俺の進路を杉田に言う訳にはいかない。
完全に決まるまでは…な。
「…ったく、ちょっとは真剣に考えろよな?せっかく大学行ったんだから。」
「へーい……」
お得意の適当さを発揮し、進路に向き合ってないような素振りをする俺。
理由…?
あぁ、それはだな……
俺は、この杉田と同じ、高校の社会科の教員になろうとしてるから…だよ。