hikari【短編集】
私がそう呟くと、お母さんは驚いた様子で口元を手で覆った。
そりゃびっくりだよね…
自分の娘が先生と付き合ってるなんて知って─
「先生って……そんな…」
「ごめんなさい…ずっと言ってなかったんだけど、私…高2の時から先生と付き合ってたの。でもお母さん、わかって?私は本気なの。先生も…かーくんも、それは同じだよ?」
遊びなんかじゃない。
本気の…恋なんだ。
私はそれを、お母さんにわかって欲しかった。
「本気だって言われても…」
「今まで隠してたことは悪かったと思う。けど…私はかーくんといて幸せなの!大好きなの!だから、この子も産みたい……」
かーくんはまだ知らないけど、妊娠したって言ったらきっと喜んでくれる。
何があっても私とこの子を守るって、そう言ってくれるはずだもん…