hikari【短編集】
「希……」
「反対……しないで。お願い……お母さん。」
私は、決めたの。
かーくんは、私の最初で最後の大好きな人なの…
どんなことがあっても、私はかーくんと一緒にいる。
もう絶対に…
離れたくなんかない。
だから……っ!
「…希、誰が反対するなんて言ったのよ?」
え……?
お母さんの発した言葉は、私の想像とは全く違うものだった。
「お母さん…?」
「希の人生だもの…希の思うように、自由にしなさい。でも…子育ては大変よ?甘く考えてちゃダメ。あなたがまだ19だからって、泣き言は言えないの。わかってるの?」
「…うん、わかってる。」
「覚悟はあるのね…わかったわ。お母さんは、あなたたちのこと応援する。しっかりやりなさいよ?」
お母さんはそう言うと、笑顔で私の頭を撫でてくれた。
「ありがとう…お母さん。」
「…頑張るのよ、希。…そうだ!明日、ここに彼氏連れて来なさいよ。希がそんなに惚れた人なら、是非会いたいわ♪」
お母さん…っ///