hikari【短編集】
はぁ……
一気に疲れちゃった。
あの後かーくんは、諒くんと悠哉の頭に拳骨を一発ずつ落としていた。
「なんで俺までー!?」って、悠哉は不服そうにしてたけどね─
「…希先輩。」
かーくんとバスケ部のみんなが何やら話していた時、悠哉に喚かれてた後輩マネージャーの2人が私の側にやってきた。
「改めておめでとうございます。綺麗ですねー…」
「ありがとう。」
「あの…せっかくなんで、一緒に写真撮ってもらってもいいですか?」
写真かぁ……
「うん、いいよ。…悠哉ー!!」
カメラマンを頼もうと、私は談笑中の悠哉を大声で呼んだ。
その時、ちょっとかーくんが眉を寄せたのが見えたのは気のせいだと思っておく。
「なんだよ?希。」
「写真撮るから。はい、カメラマンやって!」
「……ったく。はいはい。」
悠哉にカメラを預け、私は後輩マネージャーを両脇に写真を撮った。