hikari【短編集】
「ありがとうございます!……あ、そうだ!」
私と悠哉に律儀にお礼をした後輩マネージャーたちは、何か閃いたような顔をした。
「みんなで写真撮りません?希先輩も、杉田先生も入って、バスケ部みんなで!」
集合写真って訳ね。
いい考えかも。
でも、みんなが写るなら誰がカメラマンを……
「俺がやってやるよ。」
突然背後から声が聞こえ、誰だろうと思って振り向いた私の目に映ったのは…
「お、お義兄さん…!」
「どーも、希ちゃん。今日とっても可愛いねー…抱きしめたくなっちゃうな。」
なんて私に軽口を叩くのは、かーくんのお兄さんの響輝【ヒビキ】さん。
「希先輩、この人……」
突然登場したお義兄さんに、集合写真を提案した後輩が不思議そうに言う。
「あ……ごめん。この人はか…先生のお兄さんで、響輝さん。」
「響輝です。よろしくねっ☆うわ…改めて見たらみんな可愛いっ!」
「…消えろ、クソ兄貴。」