hikari【短編集】
義妹にカッコいいって言われて喜ぶお義兄さん。
単純だな…と失礼なことを思いつつも、私は付け足した。
「でも、私はかーくんの方がずっとカッコいいと思います。」
「「………」」
「え…?な、なに…?」
正直な気持ちを言ったのに、私はその場にいたみんなから一斉に見つめられる。
「希ー…お前、よくそんなこと堂々と言うよな?」
少しして、呆れた様子の悠哉がそう言って笑った。
「……はぁ。」
かーくんはため息ついてるし、他のみんなは苦笑い。
「ははっ…さすが希ちゃん。恋は盲目…ってね?」
「………?」
訳がわからないのは私だけなようで、お義兄さんの言葉にみんなが頷く。
「まぁ…幸せなのはいいことだよ。さ、みんな並んで!写真撮るんでしょ?」
あ…そうだった!