hikari【短編集】



それから私たちは、お義兄さんに写真をたくさん撮ってもらった。



しばらくみんなでワイワイ楽しんでいたけど、バスケ部のみんなはプチ同窓会を兼ねたカラオケに行くと言って帰って行った。



「…みんな元気でやってるみたいだし、よかったね?かーくん。」



「あぁ……」



みんなが帰った後、お互いの家族に簡単な挨拶に行って、式はお開きとなった。



チャペルを後にした私たちは、2人きりで近くの公園にいた。



外はまだ少し肌寒いけど、春はもうすぐやってくる。



私はこれからもずっと、かーくんの側にいられるんだ─



「……ん?」



「何でもない。」



隣に座るかーくんの横顔を見ていると、私の視線に気付いたかーくんがこっちを向いた。



『何でもない』と首を振ると、かーくんは少し笑って私の肩を引き寄せた。



「……?」



「幸せだな、俺たち。」






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