hikari【短編集】
☆失いたくない… side kazuma
※シリアス表現ありです。苦手な方は、この節は飛ばしてお読み下さい。※
「……ん…?」
ここ…どこだ?
目が覚めると、俺は見たこともない和室にいた。
「…父さん、やっと起きた?」
どうやってここに来たのか、何故俺は見知らぬ場所で寝ていたのかと色々考えていると、目の前の襖が開いて、学生服を来た男の子が入ってきた。
見た感じ俺の生徒と変わらないから、高校生か…
……って、ん?
さっきこの子、俺を『父さん』って呼んだ…?
「君、誰…?」
ちょっと待てよ─
俺まだ28だし、高校生の親なんてあり得ないだろ…
もうすぐ生まれる予定の子どもならいるけど…
「は?寝ぼけてんの?いい加減にしろよ。俺、父さんの息子だよ?」
「……マジで?」
「あぁ、大マジ。てかそろそろ始めるから、早く準備してくれよ。」
何を……?