hikari【短編集】



「どうぞ、座って。」



「は、い…失礼、します。」



緊張した様子のかーくんは、ガチガチのままソファーに座った。



「かーくん…大丈夫?」



さっきお母さんは私たちのことを許してくれてると言ったばっかりのに、かーくんはとても不安げな顔をしている。



「うん、大丈夫……」



本当かなぁ…?



私がかーくんの心配をしていると、お母さんがお茶を持って戻って来て、私たちの前に座った。



「とりあえず、初めまして……希の、母です。」



「あ…はい、初めまして。僕は…希さんと…お付き合いさせてもらっています、杉田 一真と申します。今日は…お会いできて、光栄です。」



なんか堅苦しいな─



初めてだからわからないけど、親に挨拶って、こういうものなのかな…?



「こ…この度は、大切な希さんに…本当に、取り返しのつかないことをしてしまって……えっと…何と申し上げていいか…」



「あらあら、別にいいのよ。こんな娘でよろしれば、是非もらって下さいな?」










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