hikari【短編集】
自分でも『らしい』だから、記憶は飛ぶのかな…?
こんな姿、多分希ちゃんや子供たちにも見せてないんだろうな。
「…一真、もうその辺にしとかないと。明日に響くよ?」
「うるせーっ!!」
「……っ、」
優しくそう言いながら一真の側にあるジョッキを取ろうとすると、一真は大声で叫んで俺の手をバシッと叩いてきた。
「……酒癖悪っ。」
「あぁ?テメェ、俺に何か文句でもあんのかっ!?」
ついでに怖いし……
こんな一真、希ちゃんや子供たちだけでなく、生徒や他の先生にも見せられない。
だから一真、先生方の飲み会に参加するのを渋るんだな……
てっきり俺、希ちゃんや子供たちを優先してばっかりなのかと思ってた。
「今日は飲むぞー!!」
いや……
もうかなり飲んでるから。