hikari【短編集】
「…へー、なーるほど。だから希、ボーッとしてたのー…」
実習が終わり、改めて先生に謝りに行ってようやく落ち着いた私は、さっきの友達と外のベンチに座っていた。
「ボーッとなんか…」
「してたよ?でも希って、本当に彼氏好きだよねー…」
「な…っ!///や…やめてよ、もう…っ!!」
「真っ赤になっちゃって……可愛いんだから。」
そう言って笑う友達を睨み付けてみるけど、何の効果もないようだ。
「そりゃーね、希がベタ惚れなのもわかるよ。彼氏、超イケメンだもんねー?」
「………」
前に一度かーくんが私をここに迎えに来た時、結構な騒動になった。
まるでかーくんが芸能人になったみたいで……
以降、私に超イケメン彼氏がいると、その話は学校中に広まってしまった。
目立つんだよ…かーくん。