hikari【短編集】
「じゃあねー、まお、ママとみうと3にんでけっこんするー!」
「……ん?」
茉央…今何と言った?
俺の耳がおかしくなければ、希と美海ちゃんの両方を取ると聞こえたのだが─
「なるほどー…そう来るか。茉央はパパに似てプレイボーイなんだね。」
「ぷれー?」
茉央の更なる衝撃発言に言葉を失っていると、希が追い討ちをかけるかのようにそう言った。
プレイボーイ…
それは紛れもない過去の事実だから、俺は否定も何も出来ない。
くそ…
今、俺は真剣に自分の過去を呪いたい。
「パパー…?」
急に黙り込んでしまった俺を心配してか、茉央が側に来て泣きそうな声で俺を呼ぶ。
「茉央……」
「ママ、ダメっ!パパいじめちゃダメっ!」