hikari【短編集】
「関係は…いつから?」
しばらくして、またお父さんの質問が始まった。
「もう…3年前になります。希さんが…高校2年生の時からです。」
「………。ところで、前にとおっしゃいましたが…先生は、学校を変わられたんですか?」
落ち着きを保ってるように見えるお父さんだけど、握った拳が震えてる。
「はい…希さんとのことが学校に知られて…それで僕は処分を受けて、2年前まで離島勤務をしてました。」
かーくんの言葉を聞いて、驚いた顔で私の方を見たお父さんに、私は頷いてこう言った。
「お父さん!先生は…かーくんはね、私を守ってくれたの!自分を犠牲にしてまで…私を守ってくれたの!だから…かーくんを責めないで!!」
私はお父さんとかーくんの間に入り、お父さんに訴えた。
なんか…
悪い予感がしたから─
「希…離れなさい。」
「嫌だ!!」
「いいから、離れなさい!!!」
……っ!!