hikari【短編集】
で…
希のもう1つのプレゼントとは─
「すげぇ……」
「そう…かな?」
机に並べられた、いつも俺が作るのとは比べ物にならないくらいの美味しそうな料理の数々だった。
「上手に出来たかはわかんないけど…今日はかーくんのお誕生日だから、一生懸命頑張ったの。」
最高だよ…希。
「ありがとう…」
「ううん。さ、食べよ?」
希の笑顔を見て、本当俺って幸せだなぁ…と思っていた。
希なら…
いい奥さんになるんだろうな─
「かーくん…?」
「ん?あ…いや、何でもない。…食べよっか?」
ヤバイ…
変な想像してた。
俺は我に返り、希に笑顔を向けると、イスに座った。