hikari【短編集】
「……っ!」
希の言葉を聞き、俺は希を横抱きにしてベッドまで運び、肩を掴んで押し倒した。
「本当に…いいのか?」
最終確認。
今にも吹っ飛びそうな理性を必死に保ちながら、俺は希に尋ねた。
苦痛は…
与えたくない。
大切だから…
希が、愛しいから─
「うん…いい。ちょっと怖いけど……でも、私…もっと、かーくんを、近くに感じたい。大好きだから…1つに、なりたい…」
希、お前…
意味わかって言ってんのか?
でも…
もう後には引けない。
そんな言葉聞いて…
黙って済ませられるか。
「…わかった。でもな、希…どうしても耐えられなくなったら、言えよ?」
まぁ…その時、俺に自分を止められる余裕があったらの話だけど─
「……うん//」
希は俺の言葉を聞いて、少し笑って頷いた。