hikari【短編集】
「ん〜…まぁ、な。なんかさ…寝れなくて。」
嘘は付きたくないから、俺は正直にそう言った。
「でも…心配すんな。大丈夫だから。それに、希の可愛い寝顔、いっぱい見れたし♪」
希は俺だけのもの─
一晩中希の寝顔を見てて、俺はそう思っていた。
「ずっと…見てたの?」
「うん。」
何度も襲いそうになったけどな─
そんな状況で思いとどまった俺を、誰か誉めてくれ…
「飽き…ない、の?」
「飽きない。てか…俺が希に飽きる訳ない。」
今も、これからも。
本当に好きな人と繋がるって、こんなに幸せなんだ─
「…あ、あり、がと。」
え…?
「なんかね…私、昨日すごく安心出来たんだ。かーくんが…ずっと側にいてくれたから…かな?」