hikari【短編集】
わかりやすっ……
希の反応を見て、俺の中の疑惑は確信に変わった。
「まぁ…とりあえずさ、鏡、見て来いよ。」
「…?」
俺が指摘してやると、希は小走りで別の部屋へ…
「あぁーー!!!」
やっと気付いたか─
「かーくんっっ!!」
顔を真っ赤にしながら戻って来た希は、ドタドタと足音を立てながら杉田のいる洗面所へ向かって行った。
俺は残ったアイスを一気に食べ、希の食べかけのは冷凍庫にしまい、後について行く。
「なんだよ〜?」
まだ髭剃り中の杉田は、希の方を向かずに答える。
「なんで…なんでこんな見えるところに付けたの!?」
「…え?なんだよ、突然……何の話?」
俺…邪魔っぽいな。