hikari【短編集】
「パパ〜!!」
「……おっと。茉央、ただいま。」
「うん!おかえり〜!」
仕事を終えて家に帰ると、早速茉央が玄関に走ってきて、俺に抱きついた。
言葉もだいぶはっきり喋るようになった茉央は、今が一番元気で可愛い盛りだ。
「希、ただいま。」
俺はそんな茉央を抱き上げて家に入り、リビングにいた希に声をかける。
「あ、おかえり。こら、茉央!おもちゃ片付けないとダメでしょ?」
希曰く、茉央はさっき片付けをしようとしていたけど、その時に俺が帰って来たから、片付けを放って玄関にダッシュして行ったらしい……
茉央らしいな。
「ごめんな、茉央。パパ、お片付けの邪魔しちゃったな…」
「ううん、だいじょーぶ!ぼく、いまからやる!!」
そう言うと、茉央はおもちゃ箱の中に、部屋に転がっているおもちゃを入れ始めた。
なんか…
癒されるな。