hikari【短編集】
それからかーくんは、学校とお母さんに連絡して、全ての段取りをしてくれた。
その後車に乗って一旦私の実家に行き、茉央と結愛をお母さんに預け、そのまま病院へ直行。
病院でやっぱり風邪だと診断された私は、薬をもらって家に帰って来た。
「大丈夫か…?希。」
私のために学校を休んだかーくんは、ずっと私に付きっきりで看病してくれていた。
「う〜ん…まだ熱高いな。氷枕、持ってくるよ。」
病院では、これからもっと熱が上がるかも…と言われてしまった。
久しぶりだな…
こんな高熱。
頭がクラクラする。
結愛を妊娠してる時に、かーくんが熱出して倒れたことはあったけど……
あの時のかーくんは、こんなに辛かったのかな…?
「はい、氷枕。希…そろそろお昼だけど、何か食べれるか?」