hikari【短編集】



それからかーくんは、学校とお母さんに連絡して、全ての段取りをしてくれた。



その後車に乗って一旦私の実家に行き、茉央と結愛をお母さんに預け、そのまま病院へ直行。



病院でやっぱり風邪だと診断された私は、薬をもらって家に帰って来た。



「大丈夫か…?希。」



私のために学校を休んだかーくんは、ずっと私に付きっきりで看病してくれていた。



「う〜ん…まだ熱高いな。氷枕、持ってくるよ。」



病院では、これからもっと熱が上がるかも…と言われてしまった。



久しぶりだな…
こんな高熱。



頭がクラクラする。



結愛を妊娠してる時に、かーくんが熱出して倒れたことはあったけど……



あの時のかーくんは、こんなに辛かったのかな…?



「はい、氷枕。希…そろそろお昼だけど、何か食べれるか?」










< 73 / 237 >

この作品をシェア

pagetop