hikari【短編集】
「決心はついたか?」
5限が終わり、職員室に帰って来た一真は、開口一番俺に向かってそう言った。
「……うん。」
「えっ!?」
「一真……俺、やるよ。」
俺は一大決心をした。
人生初のプロポーズ…
絶対にやってやる。
「…そっか。よ〜し!それなら俺も協力する。陽翔、絶対成功させるぞ!!」
一真……
「で、いつやんの?」
「…今日の晩。一真が授業行ってる間に佳純と会う約束、取り付けた。」
思い立ったらすぐ行動に移したい俺は、早速佳純に連絡を取ったのだ。
佳純は突然の電話に驚いていたものの、俺が『話があるから会いたい』と言ったら、二つ返事でOKしてくれた。
「はぁ!?…ったく、お前はいっつも突然なんだから……まぁ、いいや。とりあえず、作戦立てるぞ!」
えっ…?
さ、作戦…?