hikari【短編集】
とまぁ、そんな感じで…
作戦会議は終了。
今、俺は待ち合わせの場所で佳純を待っている。
いざとなると……
緊張するな。
「…陽翔くん!」
少し待つと、佳純がいつものようにやって来た。
「ごめん……待った?」
「…いや、全然。」
そう言って佳純に笑顔を向ける俺だけど、佳純の方は疑うような目で俺を見つめている。
「今日の陽翔くん…なんかおかしい。どうしたの?」
お、おかしい…?
ただの緊張だよ……
なんて言えるはずもなく、俺はその場を適当に誤魔化して、目的の場所へ行くために佳純を車に乗せた。
『プロポーズ大作戦!
その1.
変に動揺せず、いつも通りに接するべし!』
ダメだな……
いきなり失敗だ─
一真……
お前、これ出来たのか?