hikari【短編集】
一真が立てた作戦を疑いつつも、俺は車を運転して目的の場所へ向かう。
そこは…
俺と佳純の思い出の場所。
「あ……ここ。」
最近は来てなかったが、よくここでデートをした。
目的の場所とは……
海だ。
しかも、今は夜。
人は全くいない。
到着してすぐに、佳純は車を降り、大きく伸びをする。
「久しぶり…だな。」
「…うん。陽翔くん、でもなんでここに…?話ってなに?」
はぁ……
いよいよ、か。
『プロポーズ大作戦!
その2.
真剣な顔で相手を見ろ!
でも決して話の内容は悟られないように。(←カッコ悪いから)』
…だったよな?
「佳純………」
頑張れ─
頑張るんだ、俺!!